ライトノベルというわりに意外と読み応えのある涼宮ハルヒシリーズだが、今回は肩透かしを食らったような感じ。
新しい展開や伏線がふんだんにあった過去の作品と変わって特に目新しいこともなく淡々と読み進めていけた。
『編集長★一直線!』
文芸部存続のため機関紙を発行することになったSOS団。
ハルヒが編集長になり、団員と準団員で記事を書く。
涼宮ハルヒシリーズではお馴染みの劇中劇ならぬ小説中小説。
収録されているものは朝比奈さんの童話、長門のポエム、キョンの恋愛小説。
こういったものは出来が悪いと目も当てられないが、本編以上によく出来ている。
童話は作品の内容以上に挿絵が味が出ていてよい。
ポエムは長門の内面がしみじみとわかるよい話。雪の絵もよい。
後の解説で一作目の幽霊の少女が朝比奈さんだとあるが、どちらかといえば朝倉の方が近いと思うが。
恋愛小説はよく出来た小話。
今回も最後まで読んでも落ちが分からなかったのはくやしい。
ミヨキチという名前でピンと来てもよかったかもしれない。
普通そんな名前で呼ばないだろう。
このキャラクターならこう書くだろうなというのがずれていないのはうれしい。
ハルヒが寄稿したものが未来では発案者が謎であった理論の基礎だったというのはお約束だがおもしろい。
『ワンダリング・シャドウ』
キョンと同じクラスの阪中から家の近所に幽霊が出るので調べて欲しいと依頼を受けるSOS団。
SFの部分で難しい話があるが、カマドウマの件と同じような展開。
他にもたくさん犬が居るのに最初の犬が感染した後、ルソーに感染するのは妙な気がするがどうでもいいか。
ハルヒと阪中の仲がいいことが強調されているので、今後も阪中は出てくるのだろうか。
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