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涼宮ハルヒの溜息 (文庫)

4044292027涼宮ハルヒの溜息
谷川 流 いとう のいぢ

角川書店 2003-09
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アニメの「朝比奈ミクルの冒険」にあたる作品。

「涼宮ハルヒの憂鬱」(以下憂鬱)と違ってアニメと小説で内容が同じというわけではなく、わかりやすく言えば
  アニメは自主制作映画「朝比奈ミクルの冒険」の映画本編。
  小説は自主制作映画「朝比奈ミクルの冒険」のメイキング。

「涼宮ハルヒの溜息」(以下溜息)の内容はというとハルヒの魅力が今ひとつ。
「憂鬱」のハルヒの行動は、周りにとっては迷惑だが、見ているほうはおもしろい。
しかし本作品ではただ迷惑で好感が持てない。(本作品の話の伏線として必要ではある。)

ハルヒの望んだことが現実化する設定は、「憂鬱」ではぼんやりとした形でその力が発揮されていたが、「溜息」では具体的な形で出てきた。
これは漫画にありがちな能力のインフレにつながるのでは。
そういった能力があるのかないのかわからなくして欲しかった。

あと長戸、朝比奈、小泉の確執の伏線早すぎないか。

メイキングとしては意外な発見があっておもしろい。
アニメで猫がしゃべる、長門がミクルに馬乗りになるのを見たときは、よくわからないけどまあいいやと思ってたのが「溜息」を見てそうだったのかと。

「溜息」を読むとアニメが良く出来ているのがわかる。
小説では問題なくても、そのままアニメにするには盛り上がりに欠けるのと繰り返しになる部分があるので、小説に無いシーンを補完して映画本編作ったのは良いアイデアだと思う。

ハルヒに映画と現実は違うことをわからせる手段は小泉と同じで夢オチぐらいしか浮かばなかったが、ラストを読んでアニメのラストを思い出しつつ、落語のオチがきれいに決まったときのような気持ちになった。

また「朝比奈ミクルの冒険」を見てみようと思う。
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